当サイト離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は養育費の自動見積もり機能を備えた離婚協議書をかんたんに作成できるサイトです。 離婚協議書の作成にあたっては、まず、親権をどちらにするか選択することにしていますが、 共同親権 が制度化されるにあたって、離婚協議のあり方も変わっていくことでしょう。
今回、両親の離婚で傷ついた息子の立場についてNさん(男性・兵庫県)から 体験談 を寄稿いただきました。
離婚に向けて悩みを抱える方々にとって、お子さんからの意見として指針となれば幸いです。
Contents
はじめに
私の家庭は元々、仲の良い3人兄弟と両親の5人家族で生活をしておりました。
しかし、離婚を決断する事となり4歳だった弟だけは自動的に母親へ親権が渡りました。
私と妹は親権が自分で選択できたため父親へ親権は渡り、その後父親は弟の親権に納得がいかず家庭裁判所に長期に渡り通いました。
離婚後の現在、弟と父親はほとんど会うことはなく2年に1度会えるか会えないかと言う状況です。
離婚に至るまで
婚姻中の家族について
両親が結婚して3年が経ち生まれたのが私です。
その4年後に妹が誕生し、私と11個離れて誕生したのが弟になります。
家は建設関係の自営業で、わりと裕福な家庭だったのではないでしょうか。
クラブチームにスイミングや書道など、妹はピアノや塾など興味があればそれなりに自由に経験させてもらいながら休みの日は沢山遊んでもらい本当に不満なく育ててもらいました。
離婚をする前までは、、、
父親の不倫
離婚理由についてですが、結論から言うと父親の不倫でした。
自営業であるが故と言ってはいけないかも知れませんが飲み会は多かったと子供ながらの記憶で覚えています。多くの組織に所属をしており、接待の日常だったでしょう。
週末は母と過ごす機会が多かったものの、父親も休みは必ずと言って良いほど遊んでくれました。
そんな両親で、私が小さな頃から両親の喧嘩は一度も見たことがありませんし、一般的に見ても仲の良い夫婦だったとすら今でも思っています。
しかしながら、当時の母親は何かに気付いたのでしょう。探偵に調査を依頼し不倫の証拠を掴んでいました。
以上のことから、離婚という決断に至ったのです。
親権をめぐる争い
離婚時の親権について
離婚時の親権について話す日は昨日の事のように覚えています。
この記事を見ている親御様に私は子供ながらに両親の離婚を経験して伝えたいことがあります。それは、子供にとって親権の選択とは「すごく負担であり残酷な瞬間だ」ということです。
離婚をする経験を私はしていませんが、それ以上に子供は気を使いますし考えているのです。
当時家族会議になり、母親と父親を目の前にして
「明日から一緒には住めないからどちらかついていく方を選んでほしい」
と母の口から伝えられました。
私と妹は、今後の学校生活や未来の進路、生活水準を優先に考えてしまい父親に親権を預ける選択をしました。
そして、当時5歳になるかならないか程度だった弟は親権選択などなく母親に渡る結果となりました。
裁判に至った背景
父親が弟の親権に納得がいかなかったため、家庭裁判所で調停を5年ほど行っていました。
離婚後、私の高校と弟の通う幼稚園が隣設していたため何度か会える機会がありました。
精神的ストレスなどが重なり弟も病に悩まされた時期があったのは見ていて感じました。
これに対して私の父は、周囲から「ご飯がまともに食べられない」といったニュアンスの噂を聞き親権を獲得しようと裁判を引き起こすのです。
結局これが家族崩壊の傷を深めました。
最終的に親権は母親のままとなり、主張に対しての怒りも含まれ、今後父親に会わせたくないと母親は主張し、弟も合意。現在もほとんど会える機会はないままです。
共同親権 課題について
共同親権や単独親権などについて考え方は各それぞれあるかと思います。
これについて経験から私は、共同親権は子供にとって安定した環境を提供できない可能性があると考えています。
私の家族のように不倫をして離婚などなれば、もちろん仲がいい訳ではないので、双方考え方や主張を少なからず漏らしてきます。漏らさないとしても空気感でわかるものもあるでしょう。そうなってしまうと精神的ストレスが知らぬ間に子供にかかってしまう恐れがあるため私は反対です。
最後に
繰り返しにはなってしまいますが、離婚を決断した際に1番悲しく傷つくのは本当に子供だと思います。
親の見たくない姿を目の前にするのは辛いでしょう。私たちで言えば裁判に巻き込まれるのなどもってのほかです。思春期だと尚更精神的ダメージも大きいものだと私は思っているので、もし可能なら子供が巣立ってから決断をして欲しいと考えています。もちろんそんな簡単なことではないでしょう。
離婚後、私の精神的負担も大きくその後、円形脱毛症をはじめとするストレスの病に悩まされることもありました。
だからこそ幼い頃に酷く傷つく経験を1人でも減ってもらえたら良いなと願っています。
話は変わりますが私には、現在結婚し同じような体験をした妻がいます。
妻も離婚は1番辛かったと述べており、子供ができた際はそうならないようにと婚前契約を交わし双方納得した内容で契約書を交わしました。
無理のない内容で弁護士を挟むこと及び結婚前ということが重要なようです。
そんな話は一般家庭であれば行わないと思いますが、万が一のことに備え長引かせないことに重きを置いてみるのも良いのかも知れません。
共同親権についての政府の検討内容はこちらをご参照ください。
父母の離婚後の子育てに関する法制度の調査・検討状況について(法務省)
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