当サイト離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は養育費の自動見積もり機能を備えた離婚協議書をかんたんに作成できるサイトです。 離婚協議書の作成にあたっては、まず、親権をどちらにするか選択することにしていますが、 共同親権 が制度化されるにあたって、離婚協議のあり方も変わっていくことでしょう。

今回、離婚後に親権を得た L さん(男性・神奈川県)から 離婚体験談 を寄稿いただきました。

夫婦関係に悩む方々、離婚に向けて悩みを抱える方々にとって、指針となれば幸いです。

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はじめに

私は40代前半のいわゆる「シングルファーザー」です。離婚から10年程たちました。
子供は2人おり、どちらも女の子の娘2人です。上の子は高校生となり下の子は中学生です。
一軒家に3人で住んでおります。
さて私たち3人親子が現在のような暮らしになる経緯を話していきます。

 

結婚までの経緯

ちょっとその前に元妻との出会い、結婚に至るまでの話をしていきます。
おおよそ20年前、私は大手企業に勤めており勤務先で元妻とは出会いました。
勤務場所が同じであり同世代の仲間たちと遊ぶようになり、その後交際へと繋がりました。

交際が進み元妻と同棲をすることになり、共働きの生活が1年程続きました。多少喧嘩はしました。
主に喧嘩の原因は「家事仕事」で、あまりにも元妻が「家事仕事」が苦手だったためです。
ただ、なんだかんだと同棲が上手くいっていたようにも思えました。

しかし、1年を過ぎたあたりから元妻は仕事を休みがちになり、しまいには勤め先でトラブルとなり
元妻は”クビ”になりました。
その後、元妻はアルバイトをするものの、またもトラブルを起こし1週間でクビになってしまいました。
またこの頃に以前から元妻は「仕事にいったふりをして住まいのアパートで1日中ゲームをしていた」
ということも発覚しました。

このころには私は結婚も考えていたので落ち込みましたが「わたしが働けばよい」と思い、元妻も
「専業主婦になりたい」との意向もあったため、この後、結婚をして子供を2人もうけること
となしました。

離婚の決断

離婚の原因は「元妻の度が過ぎる”だらしなさ”」でした。

料理も苦手、掃除洗濯も苦手、育児も苦手な元妻、だからと言って元妻は外で仕事をするもの苦手として
いたため、一応専業主婦として過ごしていました。

私は仕事の合間に家事育児、仕事の休みの日には私と子供だけで過ごし、元妻は友人などと外へリフレッシュ
してもらいました。私は不満は持ちながらも、結婚生活はこんなもんかな、と楽観的に過ごしていました。

ある日、1通のハガキが届きました。

そのハガキは「ある大手の消費者金融」からのハガキでした。宛先は「元妻の旧姓の名前」で内容は50万円の
借金返済の要求でした。悪夢でした。
さっそくわたしは元妻へ借金について確認すると「結婚前以前にした借金」とのことで名前と住所も変わった
ことから金融会社側は元妻へ連絡が取れなくなり利子により30万の借金が50万円へ膨れ上がり今になって
請求が届いたとのことでした。
「なんで借金したのか?」元妻へ問うと「結婚前に仕事を行っているふりをするため借金をしていた」と
話しました。私は呆れました。

お金に関して元嫁は”無頓着”ではありましたが流石に消費者金融への借金。それ以外でも後で分かったこと
ですが、このころ携帯の課金ゲームが流行っており何万円も元嫁はゲームに課金していました。

元嫁は子供のまま育った成人でした。
私自身、実家暮らしで同棲するまで家事をほとんどしない生活でしたが、同棲や結婚、子供を授かることで
家事や育児、社会人としても活動、成長することが出来たため、元嫁に対しても「いつかはしっかりしてくれる」
「人は変われる」「いつか努力は報われる」などとの思いがありましたが、この頃には「理想と現実」を感じました。
結婚し20代半ばで持ち家も購入しており経済的にも余裕がない時期に、そん中で仕事も家事も育児も出来ない元妻に
私はこう思いました。「大人になれない成人」「親になれない母」もいるのだと。そして私は離婚を決断しました。
元妻だけを養うことだけ考えれば経済的にも精神的にも私の器量で対応できるとは思いましたが、子供たちを含む
家族全体を考えると離婚が適切と考えたのです。

親権をとった経緯

「離婚をしましょう」「はい、わかりました」ともいかず、離婚を決断してから約1年の協議の上、離婚することに
なりました。その上で、はじめは元妻が離婚時に親権を主張していましたが、元妻のこれまでの生活状況を説明し、
この1年で改善も進まず元妻1人でも生活していくのが困難な中で子供を育てていくことは難しいことを解ってもらい
私が子供2人の親権を持つこととなりました。

元嫁は安定期に仕事をすることも困難なため養育費も請求はしませんでした。

共同親権 について

このような経緯もあり、私自身は共同親権について推進したいとは思いません。

親権が無いからといっても親と子の関係が法的に認められないこともなく相続等もあります。離婚後も親権の無い状況でも会うことが出来る親子もいるかと思います。また私の周りには親権を持ち離婚経験者がいますが養育費を貰えずに1人親として子供たちを育てている家庭は多いです。もちろん離婚時に養育費を受けないと決めた方もおりますが養育費を家庭裁判所で公的約束しても養育費を貰えずにいる家庭も多くあります。「それなら裁判すれば?」という方もいるかと思いますが経済的時間的にも1人で子供を育てている中でそんな余裕はありません。また離婚した相手側が犯罪者であったりする場合もありそのことを理由に子供に合わせないこともありますが、この様なことも難しくなってきます。

共同親権者をして認められない場合として「父母の双方を親権者と定めることにより子の利益を害すると認められるとき」とあります。法的に”子の利益を害する”とは具体的にどのような事例があるか家庭裁判所に相談したところ共同親権ではなく、特別養子縁組の事例(実親が法的にも親子関係を無くす条件で”子の利益を害する”)としては「殺人事件のような犯罪を起こした場合でありその他の前科があったとしても”子の利益を害する”とは至らない」との回答でした。

こうなると、共同親権が進んでくると「何もしなくても親や親!親の権利がある!」となってしまうのが心配です。

最後に私が思う共同親権についてですが、
血の繋がる親である権利を主張するのであれば、同様に親である義務も合わせて法整備して欲しいものですね。

共同親権 L
共同親権 L

共同親権についての政府の検討内容はこちらをご参照ください。
父母の離婚後の子育てに関する法制度の調査・検討状況について(法務省)

 

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