当サイト離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は養育費の自動見積もり機能を備えた離婚協議書をかんたんに作成できるサイトです。 世帯年収 から 養育費 の金額を自動設定するなど自動化要素も取り込んでいます。今回、自分の不倫による離婚ながら、公正証書で正々堂々と離婚 : H氏(男性・東京都)から 離婚体験談 を寄稿いただきました。

夫婦関係に悩む方々、離婚に向けて悩みを抱える方々にとって、指針となれば幸いです。

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はじめに

私が妻と離婚したときには、9歳と11歳の子どもがいましたので、それなりにハードな決断ではありました。

しかも、12年ほど前に購入したものの仕事の都合で転居し賃貸に出している家と、2年前に購入したばかりの都心のマンションがあり、それぞれ2千万円と4千万円という高額のローンを抱えておりました。

2人の子供も私立の中学校に入れようと学習塾に通わせ始めた時期でしたので、共稼ぎだったとはいえ離婚するには経済的な困難が十分予想される状況で、冷静に考えれば離婚すべきではなかったと思っています。

離婚に至る経緯

直接の引き金は不倫という自らの身から出た錆でしたので、妻から責め立てられる毎日から逃れたい一心で冷静な計算ができる精神状態ではなかったですし、共稼ぎだったので妻の生活面でそれほど引け目を感じなくて済むという打算も、離婚へ踏み出す後押しとなった結果の離婚でした。

離婚協議

さて、離婚の方向が決まると、次は金銭的な条件を決めていく必要があります。

妻は非常に頭の良い計算の出来る人なので、次の3つの条件を突きつけてきました。

1.都心のマンションのローンのうち夫(私)の持ち分2千万円を一括返済すること

2.子供の養育費をそれぞれ月10万円、大学卒業まで支払うこと

3.既に契約済みの月20万円の収入保証保険の掛け金を満期となる52歳まで継続すること(私の失業や病気により二番目の要求が履行できなくなった場合の備えです。)

一介のサラリーマンに対しては過大な要求としか思えませんでした。これに応じない限り、離婚には応じないというのですから、普通だったら離婚訴訟を起こすことになるでしょう。ちなみに、養育費の子供一人につき月10万円というのは、東京都内の子供が私立の中高に通い、大学を卒業するまでの子供にかかる生活費や学費の総支出額の統計データから妻が弾き出した額で、離婚をした家庭の子供はそんな贅沢はできないのではないか、という反論も成り立ちはするのですが、理路整然とした妻の説明と、「あなたは子供が可愛くないの?」と責められると反論できませんでした。

結局私は離婚訴訟の道は選ばず、話し合いでなんとか決着させようと考えました。

妻の能力からして相当に厳しい訴訟になると思われましたし、職場に自分の不倫や離婚のゴタゴタを知られるのを避けたかったのと、何より子供たちにつらい思いをさせたくなかったのがその理由です。

受け入れられそうなのは三番目の要求だけで二番目の要求も当時の給料からしてとても厳しいものでしたし、ましてや一番目の要求は不可能の一言に尽きました。分割で払うからそれで勘弁してくれ(それでもとても大変なことなのですが)と懇願したものの、「あなたがローンを払ってくれるか信用できない。自分と子供たちの住まいが無くなると困るのでこの条件は譲れない。」の一点張りでほとほと困り果て、東京弁護士会にも相談しましたが妙案があるわけでなく、「必要でしたら離婚訴訟を起こされるのもひとつの方法ですよ。」とのアドバイスをされただけでした。

もう、こうなったら離婚訴訟しかないかな、と思い始めていた矢先、膠着した事態が動いたのは、ある知人からの助け船でした。私から頼んだわけではありませんが、ある近しい知人が2千万円を貸してくれることになったのです。

これで、3つの条件はなんとか解決しそうになったのですが、残ったのは12年ほど前に購入して賃貸に出している家の扱いでした。月に20万円もの養育費を支払うためには、少しでも収入がほしいところ、借り手がいれば月に10万円の家賃収入が見込めるこの家は、なんとしても手元に残したいと考えました。実際はそんなに借り手があるわけでもなく、老朽化により修繕費はかさみ、結構重荷となっていくのですが。

この家には私と妻の分をあわせて2千万ほどにもなるローンが残っていましたので、話し合いの結果、妻の分のローンを私名義にするために銀行から借り換えて、半々にしていた家の持ち分も全て私の名義にすることになりました。そんな借り換えを認めてくれる都合のいい銀行があるものか、と妻は思っていたようですが、ある大手信託銀行が私と妻の分のローンをまとめての借り換えを認めてくれたのです。その時は本当に救世主が現れたように思いました。

結果として、2千万円の住宅ローン、毎月20万円の養育費、知人からの2千万円の借金(返済は出世払いで良いと言ってくれましたが)を背負い込むこととなったのですが、とにかく双方が折り合える離婚条件で手打ちとすることができたのです。

最後に、これらの条件は離婚協議書として公正証書にすることにし、妻と共に公証役場に出向いて手続きをしました。私が約束を履行することについて妻は全く信用していませんでしたので、公正証書にするのは当然の流れだったでしょう。ただ、私としても正式な文書にしたことで、変な話ですが正々堂々と離婚することができたのではないかと今では考えています。

離婚体験談 終わりに

離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web で離婚協議書を作成しようとも思いましたが、あまりにも妻の要求が強すぎて、デフォルトの養育費水準まで引き下げて交渉するのは厳しかったです。

妻から離婚条件が示される前に、こちらから離婚協議書を示して交渉できれば、また違った結果になったのかと後悔もあります。

とはいえ、今は妻の束縛から逃れて手に入れた自由の有り難さをかみしめております。

離婚体験談 F
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