共同親権当サイト離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は養育費の自動見積もり機能を備えた離婚協議書をかんたんに作成できるサイトです。 離婚協議書の作成にあたっては、まず、親権をどちらにするか選択することにしていますが、 共同親権 が制度化されるにあたって、離婚協議のあり方も変わっていくことでしょう。

今回、元夫の子ども手当の使い込みに悩まされたMさん(女性・北海道)から 離婚体験談 を寄稿いただきました。

夫婦関係に悩む方々、離婚に向けて悩みを抱える方々にとって、指針となれば幸いです。

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離婚体験談のはじめに 

私は現在12歳の娘と7歳の息子をシングルマザーとして支援を受けながら養育しています。 

元夫とは、完全不仲状態での調停離婚でした。 

2023年11月に離婚が成立。 

私の「離婚」を決意した大きな理由は 

元夫の子ども手当の使い込みが発覚したこと。 

その結果私は、単独親権を選択しました。 

 私が結婚をしたのは2010年。 

 アルバイトで知り合った彼と4年間付き合っていて、性格的に気が合っていたのでそのまま結婚に至りました。 

 結婚当初は私も仕事に出ていたことから、お金に関して特に心配することはありませんでした。 

 ですが、その「働きに出なかった」ことを悔やむ日が来ます。 

  

結婚のなれそめ 

ルバイトで知り合った元と付き合いが長くなり、「この人と結婚したら面白そうだな」と思い結婚しました 

元夫は当時居酒屋で働いており、それまで私がみてきた男性とは全く違う魅力にあふれていました。 

話題が豊富で笑顔もさわやか、雰囲気もどこか子供っぽいところすべて私にとって魅力的に映りました。 

友達や職場の人に会わせても、とても好印象でした。 

そんな彼と一緒にいられることがとにかく誇らしく感じていました。 

 

離婚に至るまで

結婚生活

結婚生活を始めるときに決めたことは基本的な生活に関する資金は旦那の口座から全て落ちる設定です。 

しかし、しょっちゅうライフラインの督促が届き、電気やガスに水道すべてが三か月に一度は必ず止まるのです。 

引き落としとなる口座にお金はちゃんと入っているのか、元夫に聞いてもはぐらかすばかり。 

 子どもの前でも怒鳴り声をあげるようになったので、生活費やお金に関することを問いただすのを私はあきらめてしまいました。 

元旦那の仕事  

元夫は運送業をしています。 

ある程度のキャリアを積んだのち、第二子が生まれるタイミングで手取りを多くもらえる会社へ転職。 

配送業の拘束時間はある程度決まっていますが、渋滞などもあります。 

仕事といわれればこちらは納得せざるをえません。 

一時期はまったく家に帰らず、生活費を求める私と子どもと顔を合わせないようにしていました。 

離婚のきっかけ 

離婚のきっかけになったのは、第二子の小学校入学です。 

 子どもの教育に関する場所からも支払いがないことで常に督促状が届いていたからです。 

 「子どもに苦しい思いをさせてはいけない」という気持ちで必死にお金をかき集め、最低限の支払いは私の独身時代の貯金で何とかしていました。 

 2023年、第二子の卒園式と同時に実家に転がり込みました。 

 自分だけの力ではとても話にならなかったので、両方の家族を巻き込んでの話し合いを行いました。 

 元旦那はそれでも生活費を出しません。 

 家出状態でほとんど荷物も持たない状態でまま、実家に逃げ込む。 

 ドラマのような展開に自分の無力をかみしめていました。 

 調停離婚 

離婚調停

それぞれの家族を巻き込んでの話し合いは、どんどん悪化。 

 あまりにも元旦那の態度がひどく警察を呼んだこともあります。 

 とても両家では話にならないと思い、裁判所へ調停を申し立てました。 

 調停の中では、調停員に攻め込まれているような感じになりました。 

 「お父さんがいたほうがいいんじゃない?」とずっと私が悪いような言い方をされました。 

 とても私一人では太刀打ちできないと思い、弁護士さんを挟むことにしました。 

 調停が決着つくまで、半年かかりました。 

子どもの心境変化  

調停の間、子どもたちはさらわれてはいけないと学校へずっと送り迎えをしていました。 

 学校の近くへ行くと父親に見つかるのでは?見つかったらまたしんどい生活が始まるのではと子どもたちは不安を口にしていました。 

 離婚が完全に決まり、母親である私に笑顔が戻ったことで子どもたちは明るくなりました。 

 現在住まいを実家に移し、収入として養育費として毎月9万(調停中の婚費も含む)、児童扶養手当、子ども手当を受け取って生活しています。 

 その中で子どもたちがやりたいことや欲しいものを優先的に手に入れています。 

 失われた子ども手当 

まったく生活費を出さなかった元旦那。 

 世帯主であったため子ども手当や国からの給付金がもろもろ入っているはずです。 

 調停の時にそうした部分も明らかにしたのですが、なんとそれまで入金されていた子ども手当すべてが使い込まれていたことが発覚。 

 子ども二人約10年間、コロナ給付金もあわせて250万以上になります。 

 「子どものお金は俺がためているよ」

「貯金があるから大丈夫」 

甘い言葉を鵜呑みにし、本質的な人間性に問題があることを私は見抜いていなかったのです。 

 

離婚後の生活 

離婚後の生活 

私たちは母子家庭で単独親権の選択をしました。  

行政や自治体の支援、毎月の養育費を受けながら生活しています。 

「父親がいたほうがよい」という世間の風潮に流されて子どもたちにはしんどい思いをさせました。 

面会交流について 

面会交流は、離婚後全く実施していません。 

子どもが元夫に対して恐怖を感じているからです。 

子どもたちの記憶の中では、常に怒っているパパの顔しか出てこないそうです。 

今後調停などを起こされたら面会交流も考えないといけないかもという気持ちはあります。 

子どもの意向を聞くと、まったく会いたくないと言っています。 

終わりに 共同親権 

 共同親権は子どもの大切な選択肢を奪いかねないので私は反対します。 

子ども手当を使い込んだ元夫の行為を許すことはできません。 

共同親権で親のサインが必要なところを増やすよりも、今の「世帯主の口座に入金する」といった体制をもっと改善して欲しいです。 

 

共同親権になった場合、子どもの本気でやりたいことができなくなる可能性があります。 

世の中にはきちんとしない大人がいます。 

親としての自覚が持てない大人がかかわることは、非常に苦痛を強いられます。 

支援が行くべき人のところにきちんとした支援が届く体制づくりをぜひしてほしいです。 

 

共同親権 M
共同親権 M

共同親権についての政府の検討内容はこちらをご参照ください。
父母の離婚後の子育てに関する法制度の調査・検討状況について(法務省)

 

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