当サイト離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は養育費の自動見積もり機能を備えた離婚協議書をかんたんに作成できるサイトです。 離婚協議書の作成にあたっては、まず、親権をどちらにするか選択することにしていますが、 共同親権 が制度化されるにあたって、離婚協議のあり方も変わっていくことでしょう。

今回、親子関係が距離的に切り離されて共同親権はとりえないPさん(男性・千葉県)から 体験談 を寄稿いただきました。

離婚に向けて悩みを抱える方々、親権に悩む方々にとって、お子さんからの意見として指針となれば幸いです。

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はじめに

離婚を経験したのは今から10年以上前の事でした。

私も妻も30代半ば。5歳の娘が1人いる3人家族でした。

妻とは学生時代からの恋人同士であり、結婚は20代半ば。離婚時はちょうど結婚10年のタイミングでした。

離婚に至る経緯

夫婦のストレスの蓄積

結婚後しばらくして、一度は私の実家で両親と同居したのですが、両親との同居にストレスを抱えた妻の強い希望で、近隣のアパートへ引越しました。この頃からお互いの希望や感覚の違いに折り合いを付けることができない事が多く、お互いのストレスが増幅していく事になっていきました。

妻とは結婚する前の恋愛期間が5年以上あり、十分すぎるほど相手を知ったうえでの結婚だったと思うのですが、恋愛期間と結婚はまったくの別物であると知ることになりました。

妻は基本的に平穏でしっかりとしたタイプでしたが、少し私と口論になると、その場の感情ですぐに「離婚したい」と口にしており、悪口も多数ついて回りました。少し時間をおくとまた普段の平穏な妻に戻るのですが、そうした妻の言動が何年も続くと、私もほとほと嫌になり、過去に一度、離婚届を記入までしたこともありました。多くを覚悟してはいましたが、その際は親戚の説得で元の鞘に収まりました。

妻は生まれ育った地域を離れ、私の故郷へ嫁いできてくれ、環境的なストレスを抱えているのは分かります。私ももちろん不足があったのは認めます。家事や育児への参加は昨今の一般的な家庭に比べ、足りていなかったでしょうし、あまり妻の気持ちに気付いてあげられないタイプだったと思います。また私は会社員ですが、妻が納得する金額のお給料をいただいておらず、経済的に辛い思いをさせていたとは思います。さらに、私の両親にもクセがあり、子供である私自身も両親には少々大変な面があることは承知していました。

しかし、妻の私の両親への悪口の数々、私の収入や仕事への不満の数々、嫁いできた地域への悪口の数々、妻がいろいろな不満を発散する相手が私しかいないのかもしれない事を理解はしていても、私までも精神的にずっしりとしたストレスを感じて結婚生活を続けていました。

マイホーム建築で亀裂

離婚の決定打になったのは、残念なことにマイホームの建築中でした。我が家の経済事情を考えると、中古住宅が相応だと考えていたのですが、妻の強い希望で、自然素材に特徴のある注文住宅を新築する決断をしました。妻の要望と資金面に関して、いつもギリギリのところで私が譲歩してきました。しかし、それに対して妻は感謝するどころか、さらなる要望を突きつけ、難色を示している私を甲斐性なしだと罵倒し続けました。ついには、あれほど同居したくないと言った私の両親に住宅資金の不足分を工面してもらうように言うのです。これにはさすがに堪忍袋の緒が切れました。

即刻離婚しようという事になり、マイホームの建築が進んでいる最中にも関わらず、それからひと月ほどで協議離婚が成立しました。子供には可愛そうな事をしました。

妻はもともと私の住む地域や親戚関係に馴染めず、事あるごとに愚痴を言うほどでしたから、離婚後は潔く県外の実家へ戻ることを選択しました。マイホームは住宅ローンを組んでいましたが、夫である私1人での契約だったので、複雑な事にはなりませんでした。様々考えた結果、完成した家には私1人で入居しました。

離婚協議書作成

離婚に際しての離婚協議書は妻のほうが作成しました。

私は書類関係に疎いこともあり、言われるままに従いました。

離婚協議書 内容

以下は離婚協議書の内容について簡単なご説明です。

親権は妻

娘は当時5歳でしたが、前々から私たち両親が離れ離れになった場合の行先については妻のほうについていくと決めていました。それほど私たち夫婦の関係は殺伐としていました。

養育費は全て妻

養育費は全て妻が支払うこととなりました。

住宅ローンは全て夫

妻は主に自分の要望で家を建てたことに負い目があるようで、住宅ローンは夫である私が支払い義務を果たすかわりに、子供の養育費は自分が支払っていくという事を希望しました。また、できる限り私との接点を絶ちたいとも考えていたようです。

妻はもともと私の住む地域や親戚関係に苦痛を感じていたため、離婚後は潔く遠方の実家へ戻ることを選択しました。

面会交流

夫の子供への面接は年に1回、8時間、場所は協議の上決定。

以上のような具合です。

私たちの場合、養育費は妻、住宅ローンの支払いは夫という具合にきっちりと分けた為、離婚後の接点はほとんどなく、きっぱりとお互い別々の人生を生きているという点がシンプルで潔い判断であったかと回想します。

共同親権

話題となっている共同親権については、お互いの居住地域が遠い私の場合においては必要性がないものだと感じています。

しっかりとした取り決めがあっての共同親権だとは思いますが、それでも養育義務と権利の境界があいまいになりがちだと想像しますし、そもそも同じ方向に進めなくて離婚した者同士がそのつどやりとりする状況は精神的な労力が大きいと思います。

私の場合は子供に会うのは実際のところ数年に1度程度です。ですからやはり一般的な親子の関係とは随分と違うものだと思います。

ただ、もし離婚後もお互いの居住地域が近しい場合などは、子供とのふれあいも多くあり、共同親権が機能しやすいかもしれないとも想像します。子供との関係も日常的な親子の雰囲気に近い状態で寄り添っていけるのではないでしょうか。

私が離婚を経験した頃に共同親権が認められていたとしても、おそらく現行法どおりの単独親権を選択していたでしょう。

おわりに

離婚して10年以上経過し、現在は元妻も私もそれぞれ別の家庭を築いて新しい生活をしています。まったく誇れるものではありませんが、何かのご参考になりましたら幸いです。

 

共同親権 P
共同親権 P

共同親権についての政府の検討内容はこちらをご参照ください。
父母の離婚後の子育てに関する法制度の調査・検討状況について(法務省)

 

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