離婚協議書自動作成サイト 愛と契約web は 離婚理由 も反映して、養育費 自動見積もり機能を備えた 離婚協議書 をかんたんに作成できるサイトです。入力されたデータを匿名化した上で、 専業主婦の浮気 など、浮気における性差について分析してみました。

今回検証したい仮説は

  • 浮気させないために専業主婦にするのは本当に有効か?
  • 夫の浮気よりも妻の浮気の方が金銭面で手加減してもらえるのは本当か?

の2本立てになります。

分析手順について

「浮気させないために専業主婦にする」という話はよく聞きます。

確かに浮気は相手となるような間男がいないとそもそも成立し得ないので、有効そうな響きがあります。

この分析について、まず専業主婦を収入が0円の妻として、専業主婦とそうでない妻に二分しました。

そして有責配偶者が妻であるようなケースを抽出し、離婚理由に占める浮気の割合を比較することで、専業主婦と非専業主婦の間で浮気率がどの程度異なるかを確認しました。

続いて夫の浮気よりも妻の浮気の方が金銭面で手加減してもらえるかどうかについて。

離婚時にお金が動く要因として、養育費を除くと慰謝料と財産分与の2つになります。

特に財産分与については3つの性質があります。

1つ目は清算的財産分与

2つ目は慰謝料的財産分与

3つ目は扶養的財産分与

です。

浮気による離婚での財産分与に関しては、慰謝料的財産分与の多寡によって財産分与総額が変動すると考えられます。

扶養的財産分与は、財産分与金額は十分であるものとして考慮しないことにしました。

この分析について、まず浮気が原因で離婚する夫婦を抽出し、有責配偶者が夫か妻かで二分して慰謝料と財産分与の分布や割合を分析しました。

慰謝料に関しては有責配偶者が夫の場合と妻の場合について、金額の分布を確認し平均値および中央値に差が見られるかどうかをヒストグラムを作成して確認しました。

財産分与に関しては有責配偶者が夫の場合と妻の場合について、財産分与後に受け取る金額の比率の分布を確認し平均値および中央値に差が見られるかをヒストグラムを作成して確認しました。
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浮気させないために専業主婦にするのは本当に有効か?

専業主婦の浮気
専業主婦の浮気

早速分析手順に沿って、専業主婦と非専業主婦の浮気割合を見てみましょう。

こちらのグラフを見ると、専業主婦の方が非専業主婦の場合より2%浮気割合としては低いと言えますね。

この事実を見ると「非専業主婦よりも専業主婦の方が浮気をしない」という主張は正しいと言えます。

一方で「妻に浮気をさせないようにするために専業主婦にすると良い」とまで言えるかは微妙なところです。

それは非専業主婦の背景として、夫の収入のみでは満足できる生活ができないという考えで働いている妻の存在が考えられるためです。

つまり専業主婦の浮気割合が低い理由として、夫の収入のみで満足のできる生活が得られているなど、妻側ではなく夫側の要因が強く働いている可能性を否定できないということです。

結論としては、専業主婦は非専業主婦に比べて浮気しにくいと言えますが、専業主婦ならば非専業主婦と比べて浮気しにくいとは言い切れない、ということになりますね。

夫の浮気よりも妻の浮気の方が金銭面で手加減してもらえるって本当?

慰謝料

浮気 慰謝料
浮気 慰謝料

続いて浮気による離婚の場合の慰謝料についてもみてみましょう。

上のグラフは横軸が慰謝料の金額、縦軸が慰謝料を請求された人数の割合です。

この説明だけではわかりにくいので例を示しておきます。

例えば、上のグラフのオレンジ色の一番左のビンは、妻が浮気した場合に妻が0~100万円の金額を慰謝料として請求された割合が40%以上いることを示しています。

このグラフを見ると、夫が浮気した場合は、妻が浮気した場合に比べて、夫が多くの慰謝料を請求されていることが

  • 夫有責の方が400万円以上の慰謝料を請求された割合が高い=慰謝料が高くなりがち
  • 夫有責の方が0~100万円の慰謝料を請求された割合が低い=安い慰謝料になりにくい

ことからわかります。

したがって、夫の浮気よりも妻の浮気の方が慰謝料で手加減してもらえると言えます。

財産分与

浮気 財産分与
浮気 財産分与

最後に浮気による離婚の場合の財産分与についてもみてみましょう。

上のグラフは横軸が有責配偶者=浮気をした側が、財産分与により受け取る割合を示しています。

例えば一番左のオレンジのビンについて、これは妻が浮気した場合に妻は財産分与で0~10%しかもらえなかったことを示しています。

まずこのグラフの一番左の、有責配偶者が0~10%しか財産分与を受けられなかった場合をみてみましょう。

この部分を見ると、夫が浮気した場合に比べると、妻が全く財産分与を受けられないケースは少ないことがわかります。

次にこのグラフの左半分の、有責配偶者の受け取り割合が50%未満の箇所をみてみましょう。

やはり夫が浮気した場合に比べて、妻が浮気した場合の方が財産分与の受け取り割合が高く出ていることがわかります。

50%〜60%の箇所については、このうち大半が半分ずつの50%で分けているケースでした。

夫の浮気の場合、やはり稼ぎ頭は夫である場合が多いためこのような形に収まることが多いと推測されます。

最後に一番右の100%の場合について。妻が浮気したにもかかわらず、妻が財産分与の全額を受け取っているというケースが特徴的です。

慰謝料と財産分与は完全に別なので、このような請求をすることは可能ですが、この点は明らかに妻側に有利に働いているという見方ができます。

したがって、夫の浮気よりも妻の浮気の方が財産分与でも手加減してもらえると言えます。

結論として、慰謝料面でも財産分与面でも、妻の方が夫有責の場合に比べて手加減してもらえると言えます。

ご参考: 離婚時の年金分割

まとめ

  • 浮気させないために専業主婦にするのは本当に有効か?
    • 確かに専業主婦の方が、非専業主婦に比べて浮気しにくい傾向にある
    • 専業主婦ならば浮気しにくいとまでは言えないので、有効とまでは言い切れない
  • 夫の浮気よりも妻の浮気の方が金銭面で手加減してもらえるって本当?
    • 慰謝料でも財産分与でも、妻の方が手加減してもらえると言える

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